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毒母の「片付けられない話」は小学生編6≫
子どもたちと私の母のためだけに働いただけの人生。
父が仕事以外で出かける姿など見たことがありませんでした。出かけるとすれば私と母のために車を出すとき。私と母の後ろを尻尾ふってついてくるワンコみたいな父でした。
養育費の減額の申し立てをすることなく、次女が成人するまで金を送り続け、3人ともとっくに成人したあとに退職金も半分渡した。
結婚するときは祝い金を持って会いに行った。
しかし死ぬときは一人も会いには来なかった。
父は暴力をふるったり不倫したりしたわけではありません。私には離婚の原因は詳しくはわかりませんが、3人の子どもたちのために生涯家族を持たない覚悟で、父は不利な条件をすべて飲んだと聞いています。
体の弱かった父を思い、裁判所で興奮気味に恨み言しか言わない長女に腹が立ちました。長女は当時35歳でした。