神さまの子〜私は宗教二世〜96 兄

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長男は3人きょうだいの2番目。
背が高くて、父のおもかげがありました。また、父方の祖父にもよく似ていました。

父に会いにこなかったこの人たちに、良い感情は持っていなかったのに

狂おしいほど父のぬくもりを求めていた私は、父に似たこの人を「兄」と慕うことができない運命に哀しみを覚えたのでした。

ぷいと出ていってしまった長女。
長男と次女は、私と母に、父を看病したことへのねぎらいの言葉をかけてきました。

そして長男は、墓へ連れて行ってほしいと言うのです。

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