神さまの子〜私は宗教二世〜96 兄 神さまの子 X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2024.11.282024.12.07 ≪前の話 次の話≫はじめから読む≫長男は3人きょうだいの2番目。背が高くて、父のおもかげがありました。また、父方の祖父にもよく似ていました。父に会いにこなかったこの人たちに、良い感情は持っていなかったのに狂おしいほど父のぬくもりを求めていた私は、父に似たこの人を「兄」と慕うことができない運命に哀しみを覚えたのでした。ぷいと出ていってしまった長女。長男と次女は、私と母に、父を看病したことへのねぎらいの言葉をかけてきました。そして長男は、墓へ連れて行ってほしいと言うのです。