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はじめから読む≫
「エナメル上皮腫…」42話では、このくだりについて一切描いていません。
このとき私と父の間には、本当はこんなドラマがあったのです…
「エナメル上皮腫という病気を知っていますか」をはじめから読むならこちら≫
おさづけについては44話参照≫
今でも私は、宗教で病気が治るとか奇跡が起きるとか、そういうたぐいのことは全く信じません。
でも、どうすることもできないのに愛する人を救いたいと願うとき…すがるものがあるとしたら、それは宗教なのかもしれない─そういう境地に至ったのでした。
これまで描いてきた、天理教の中の、上下関係や人間どうしの醜い争いや、金銭…そんなものは全く存在しない。ただ愛する人のために祈る。
否定し続けた天理教に、私はすがったのです。