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この人、聖職者なんですよ。
死にゆく人間にこんな長い手紙書いて傷つけてやろうっていう、そのエネルギーがやばくないですか?
33話と57話でほのめかした出来事は、この手紙のことです。
父のことが嫌いならほっとけばいいじゃないですか。ほっといてももうすぐ死ぬんですよ?
なのにわざわざ書き送ってくる、これはもう信仰心ではない、私怨だと、私は思いました。
虫の息の人間に鞭打つ…これが天理教の教会長がしたことです。
いいですか。
危篤状態の人間に布教に行け、働けって天理教は言うんですよ。病気は甘えだって言うんですよ。
最期を迎えるというのに、家族に依存するなって言うんですよ…!!
手紙は実物です。私は、いつか絶対にこの男を問い詰めるつもりで保管していました。それはかないませんでしたが─(そのことについても後述します)。
こうして発信することも考えていたので捨てずにいたのに、嫁いで実家を出たあと、毒母が勝手に移動させて紛失しました。
このたび、きつく言って探させ発見に至ったものです。
手紙はまだ続きます…
※文面のそこかしこに引かれている波線は、父か母が記したもののようです。